以前に蒔かれた種をエホバが成長させてくださっている経験をご紹介します。
SMPWにおいてかつて聖書レッスンを希望して連絡を依頼した女性がバプテスマを受けられました。この女性の経験は,エホバが天使を遣わし,私たちを手の中にある道具として用いてくださっていることを感じさせます。
2021年にバプテスマを受けた姉妹,Aさんは学生時代に「素敵な姉妹」と3か月ほど週2回のペースで聖書研究をしたり,集会にも出席したりしましたが,事情で中断しました。2017年初頭頃と思われますが結婚のために大阪府に移動しました。在宅で仕事をしている夫は宗教を好ましく思っておらず,家にエホバの証人が訪ねて来てもすぐに断っていました。Aさんは京橋地点で奉仕の様子を見かけることが1年近くの間に何度もありましたが,夫と一緒の時は夫に止められ,一人の時は近づく勇気がでませんでした。
Aさんは結婚し,大阪で何かを始めたいと思い、(1)英語,(2)スポーツ,(3)聖書研究のどれかをと考えました。選択肢から聖書研究を選んだのは,仮に聖書を選んだとしても夫は理解してくれるかなと期待したためです。
2017年12月のある日,京橋駅付近のドーナツ屋さんで一人でお茶を飲んでいると,すぐ近くの席で英会話の個人レッスンをしていることに気付きました。観察していて,魅力的ではないと感じました。もっと良い奥さんになるためには聖書が必要だ,大阪に来て友達がまだいないけど信頼できるのは真理を学んでいるエホバの証人だ,と考えて,店を出てカートに近づくことにしました。カートに近寄ると声を掛けてもらえ,自然に話ができました。その頃のAさんは,女性のエホバの証人に少し苦手意識がありましたが,ちょうど兄弟が立っていたこともよかったようです。
会話が始まり,少しして兄弟の妻の姉妹も加わりました。Aさんが新婚であること,間もなくハワイに新婚旅行に行くことなど世間話もしながらでしたが,その奉仕者夫婦も新婚旅行がハワイだったり,Aさんの行きつけのカフェが近所だったり,と偶然ともそうでないともとれる話が弾みました。
Aさんは会話に心を動かされ,また再び聖書を学びたい,研究したい,という強い意思を示しました。兄弟はウェブサイトから申し込めることを伝えましたが,Aさんは,兄弟が持っていたS-43用紙(今は廃止)に記入したいと述べ,「夫が反対しているので平日に電話して欲しい,カフェなどで研究して欲しい」と記入しました。気持ちが熱いうちに早く連絡して欲しいと希望しました。
その奉仕者夫婦は,「奉仕年度中にSMPW奉仕で1件の聖書レッ スンを取り決められるように」と具体的に熱心に祈っていたのでS-43を携帯していました。エホバが祈りを聞いてくださったことに感謝しました。兄弟はその日のうちにAさんの住所から該当の会衆の書記を調べて連絡しました。
翌日には奉仕者が割り当てられ,その姉妹がAさんに連絡すると,本当に数日で連絡が来たことにとても驚いていました。間もなく研究が始まりました。
記念式が近づきますが,Aさんは,記念式がある土曜日は夫が必ず家にいる曜日なので出席が難しい,と弱気になっていました。司会者の姉妹も難しいだろうと思いつつ,出席できるようあきらめずに熱烈に祈っていました。すると記念式の当日になって,夫が急に夜釣りに出かけることになり,Aさんは夜の記念式に無事に出席することができました。王国会館で歓迎され,温かさを感じ、以前に集会に出席していた時もこうだったと思いだして感動し,涙ぐんでいました。その後何度か集会に出席し,コメントもできました。
その後,家族の事情で出身地の町へ転居することになりました。しばらくして研究を再開し、夫の反対がある中で研究を続けて進歩され,2020年から定期的に集会に出席するようになり,9月には「野外奉仕に励む」の割当を果たすようになり,2021年7月にバプテスマを受けました。
この経験から,心に蒔かれた種は踏み固められた固い土の中に埋もれてしまったように見えるかもしれませんが,実はエホバが注視しじっくり見守っておられ,ベストなタイミングで力強く芽を出させ成長させてくださることがわかります。
そして一連の出来事全てに,偶然とは思えないエホバの力の劇的な働き!!
感動を覚えます!
エホバは奉仕者ご夫婦の具体的で熱烈な祈りをじっと聞いておられ,Aさんの心の変化も見ておられ、最善のタイミングで魅力的でない英会話レッスンを横で行わせ,天使を遣わしてAさんの手を引いてカートに連れてきたのでしょうか。司会者の姉妹のあきらめない祈りも思いがけない仕方で実現しました。
引き続きキャンペーン中,最高の監督エホバの下で,私たちを助けるためにワクワクしている天使とワンチームで協働出来ることを喜びましょう。そして祈りつつ,エホバの力の働きに敏感でいたいですね。
ウキウキワクワクできますね。
