「SMPWは,家に帰るまでがSMPW」

「遠足は,家に帰るまでが遠足」。なんだか懐かしい言葉ですね。これは,小学校の先生たちが児童に対して,「遠足は楽しかったね。家に帰る途中も十分気をつけてね」という意味で使うフレーズだそうです。私たちの奉仕も似たようなことが言えると思いませんか。

PWOメンバーの皆さんは,毎週の自分たちの”コマ”の間,カートの横でも非公式でも本当に熱心に奉仕しておられますね。それだけではなく,実は奉仕地点までの行き帰りにも良い成果を得ている仲間たちがいます。今回はそうした経験の中から,一つの心温まるエピソードを紹介します。


ある奉仕者がSMPWの奉仕後,電車で帰宅していた時の出来事です。電車はその日もかなり混んでいました。新大阪駅で人が入れ替わり,年配の女性が小学校の高学年くらいの男の子を連れて乗ってきました。それで,その奉仕者は席を年配の女性に譲りました。男の子はそのまま立っていました。

奉仕者が雑誌を持って立っていたところ「聖書をやっておられるんですね」という声が聞こえてきます。隣の人を見てもこっちを見ていません。ふと下を見ると,その男の子がニコニコして「聖書をやっておられるんですね」と話しかけていました。それで「はい聖書を勉強しています。どうして分かったんですか?」と尋ねると,奉仕者の持っていた雑誌を見て分かったとのことでした。その男の子は年配の女性のお孫さんで,実はその女性は研究生でした。

その後,こんなふうに会話が続いていきます。


奉仕者:「あなたも聖書を勉強しているんですか?」
男の子:「まだしていません。でも,おばあちゃんの勉強している資料をよく見ていて,聖書も読んで,JWライブラリーもよく見ています。カレブのビデオもよく見ていて,子供の歌も大好きで『ダビデのように』とかが好きです」
奉仕者:「聖書の中の誰が好きですか?」
男の子:「ダニエルが一番好きです」

どうやら,いろんな預言をできるのが素晴らしいと思っているようでした。
その男の子は小学5年生で,名前も教えてくれました。そして最後には「ぜひ聖書を学んでエホバの証人になりたい」とも言ってくれました。


わずか10分間ほどの出来事だったようですが,とっても心温まるエピソードだと思いませんか?エホバがこの男の子を引き寄せてくださるよう,私たちも祈りたいですね。

今回のエピソードから,あなたはどんな良い刺激を受けられましたか?