ある姉妹は,「種がまかれてまだ芽吹いていない人や,道行く人の視線に目ざとくあれますように」と祈って奉仕に参加していました。もう1人の姉妹は,「関心があるけど近づくのをためらっている人が,ぜひ近づけるような声かけができるように」と祈っていました。
5分前ミーティングでは,会話が始まったら早めにレッスンを切り出すこと。カートにある「ものみの塔」2021年 No1 14ページ「祈ると与えられるもの」の囲みから会話を進め,「いつまでも幸せに暮らせます」につなげるための準備をしました。
その2人は,奉仕をしながら,「以前研究していた人や,子どもの時に真理に接していた人が見ているかもね」と話していました。そのコマの終了時間も近づいてきました。
すると,「祈りは聞かれる?(塔21 No1)」のカートをじっと見ながら歩いてくる女性がいたので,「見たことありますか」と声をかけ,会話が始まりました。
話を聞くと,お母さんがエホバの証人から長く聖書レッスンか再訪問を受けているそうです。その人は,「祈りは聞かれる?」のポスターを見ながら,『こういう話は親からもよく言われていたけど,なんだかなあ』というような反応でした。
「祈ることがなぜ良いか,聞いてみたことはありますか?」と尋ねると,「祈ると冷静になれると言われた。でも,祈ったからって答えが出るわけじゃないし…」とのことです。
『実際に聖書にあることを見たことはない』とのことだったので,カートにある「ものみの塔」2021年 No1 14ページ「祈ると与えられるもの」の囲みを見せ,フィリピ4:6,7を読んで,「頭ではわかっていても気持ちがついていかないことがありますよね。祈ると心が「平和」になるんです。そうすると考えがすっきりするので,次にやるべきことが見えてきますよね」と説明しました。すると,「そういうことか!お母さんもそう言ってた気がする!」との反応でした。
それで,「自分の大切なことを伝える時,良く知らない人に話したりしませんよね。それと同じで,祈りを聞こうって言ってくれてる神様がどんな方か知ったらもっと安心して祈れるのではないですか?」と例えると,納得していました。
聖書レッスンを紹介すると,「何それ?」という反応でした。次の予定までしばらく時間があるとのことなので,近くのファストフードに移動し,「聖書を学ぶべきなのはなぜか」の動画を見てもらい,「いつまでも幸せに暮らせます(冊子)」を使った,お試しレッスンが始まりました。
レッスン1の導入部分の会話では,過去に,「なんで生きてるの,生きるって何なの」と両親や祖母に訴えたこと,シングルマザーとしてとてもつらい時期があったこと,今はうまくやれているものの,「生きる意味」はまだ見つかっていないと感じていることを話してくれました。
それで,「知らなくても生きてはいけますよね。でも,生きるって何なのか,人生の目的を知っていれば,今後の生き方や方向性にも違いがあると思いませんか?」と尋ねると,うなずいていました。
副見出し3の会話では,詩編119:105の意味を真剣に考えていました。それで,「人生は決定の連続ですが,あとで後悔することもたまにありますよね。先に “こっちが正解だよ” と教えてもらえるとしたれら幸せじゃないですか? 私たちは,人生のアドバイスや生きる意味を,聖書から自分で探す方法を知るお手伝いをしてるんですよ。やってみませんか?」と尋ねると,「これも縁だと思う」と聖書レッスンに応じられました。
連絡先交換や今後の予定を話した後,もう少し話を聞くと,今日は,コロナに感染した同僚の代りで京橋に来たそうで,仕事の前にK北ポイントを見ながら通り過ぎたそうです。帰りがけにもう1度K北ポイントを通りながら,声をかけるのは躊躇していたところ,目のまえにK南ポイントが現れ,声をかけられたとのことでした。これまでも,天王寺駅北口や大阪駅前でのカートを見ていましたが,「自分から近づくのは厚かましい」と思っていたそうです。
そして,嬉しいことにその人は,姉妹の会衆の区域内に住んでいました。
この姉妹は,祈り。個人の準備。5分間ミーティングでの準備。笑顔で声をかけたこと。2人で気さくに対応したことが良かったと感じたそうです。そして何よりも,天使と協働できたこと。エホバが信頼して仕事を託してくださっていることに深い感謝と,喜びと,興奮を綴ってくださいました。
あなたは,この経験からどんなことを学びましたか。これからどんなことに取り組みたいですか。次の奉仕の時に仲間と話しあってみてください。そして,実際にやってみましょう。
