深いところにある「ニーズ」をくみ上げるには?

今月の課題で、「よく聞いてニーズに合わせる」ことが励まされています。カートに立っている時や非公式で実際に当てはめられてみて、いかがでしょうか。

”思いやりをもって耳を傾ければ・・どんな点で王国を必要としているかを話してもらうことになり、良いたよりを適切に伝えること”ができた1つの経験に注目してみましょう。ー「ものみの塔」08年7月15日号10ページ

カートに立っていると、30代の男性が見ている事に気づいた奉仕者は、「無料の聖書レッスンをお勧めしているのですが、聖書を読まれたことはありますか」と質問して、会話が始まりました。

キリスト教系の学校に通っておられたこともあり、聖書に関心がある様子でした。新旧約聖書の話題になったものの、奉仕者は話の焦点を明確にしたかったため、「たくさん聖書を読まれる機会があったようですが、聖書はどのようなイメージですか」と質問すると、いろいろと話してくれるようになりました。

男性の方が、「そもそも神がいるってわかるのか、それって難しいですよね」と言われたので、話の流れで、「暮らせます」のレッスン4から話し合い、神の名前がエホバだと知って驚かれました。

男性の方が「連絡先を教えたほうがいいですか」と言われたので、ウェブサイトから聖書レッスンの申し込みフォームに入力してもらうことができました。

しかし奉仕者は、なぜ神のことを知りたいのかが気になったので、さらに話を聞いていったところ、男性は少しずつ抱えておられるご自身のつらい状況を話してくれるようになりました。ニコニコしながら話していましたが、気持ちを聞けば聞くほど、絶望しているようにも見えたそうです。

この時点で、『この男性の方にとって、エホバのどんな助けを必要としているか』が見えてきたそうです。話すべきテーマが「神からの希望」だと思ったものの、もう少し明確なテーマにした方が良いと思われて、「人が希望を必要とする理由」というテーマに調整して話すことにしました。

奉仕者は、「暮らせます」のレッスン2の「見てみよう」の記事の例えを用いながらさらに話し合い、啓示21:4を読むことができました。

最後に公式サイトから集会に招待することもでき、男性の方は「今日はいろいろ聞けてよかったです」と言われ、奉仕者と別れました。

いかがでしょうか。相手の潜在的ニーズを辛抱強く汲み上げるなら、相手にとってぴったりな話し合いができ、聖書レッスンの楽しさを味わってもらうことができます。これからも、「今月の課題」を当てはめて、共にスキルアップを目指してまいりましょう!